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久米島からのレポート

久米島からのレポート

 
2006年09月06日(水)
低気圧の影響で、この季節には珍しく雨が降る日が続いています。

それでも、長く多くという量ではありません。

2,3日前の雨は70ミリにも満たないのですが、

赤土の流出は激しいものでした。

この時期のサトウキビ畑は、生育しているキビ以外、細かくならした土に

肥料をすき込み畝をたてて、植え付けを始めた畑が目立ちます。

フラットな状態に比べ、畝を立てた畑は、雨を受ける面積が広がります

そのうえ、細かくした土は、さらさらと滑りやすく、容易に雨に混ざって

畑から流れ出てしまいます。



それが、側溝を介して川へそこから海へと流れ出てゆきます。

雨が降れば必ず流れると、

当たり前の物理的現象として捉えられている赤土流出の問題は、

この沖縄の自然環境全体を崩壊させるほどの切迫した状態ですが、

沖縄県民の関心は、この島に移り住んだ本土の人よりも薄く

加害的意識による逃避を自覚しなければ、

本当の解決はできないと思います。


よい意味で使われる「なんくるないさ〜」は、

南の島の心の大らかさを表現した大好きな言葉ですが、

重大な環境への影響をもつ赤土流出についてまで、

「なんくるないさ〜」と、言ってのけるのは問題だと思うのです。

もちろん、70歳を超えられたお年寄りの方々の

「なんくるないさ〜」には、戦争の凄まじさから比べた

ら赤土の流出なんて、大したことではないという心情が伺えます。

けれど、赤土流出を店晒しにすることとは、

まったく次元の違うことです。


収穫を得るために、土を耕してサトウキビを育てているのなら

自らが潤うために行った行為の後始末として、

畑から赤土を流してはいけないのは、当然だと思います。

それができずに畑を耕していることは、

人間を含め全ての生命に対して、

多大な迷惑をかけているという自覚を強く持つべきです。

その自覚や反省を持つことで、

本気の赤土対策をとることができると私は考えています。

気づくことは、大切です。そこから全てが始まります。

押し付けや規制でしかできない農業は本物ではありません。

食料を生み出し、育てる農業の本質は、

何よりも私たちの命を支える

素晴らしい仕事だと信じているからです。


本ページ「久米島からのレポート」掲載情報の著作権は、佐藤 直美氏に帰属します。
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しまんちゅレポーター

佐藤 直美
著者:佐藤 直美
久米島ホタルの会
事務局代表
◆久米島ホタルガイド
◆久米島ホタルの会
◆ホタルの国から

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