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久米島からのレポート

久米島からのレポート

 
2006年05月04日(木)
4月の終わり、

大きく潮が引いた久米島の海。



いつもは水中で、目にすることができない

海の生き物たちを探しに、

ワクワクしながら子供たちが翔けていきます。




スーパーの商品で並ぶモズク。ここに生えています!



海面を漂う黄金虫のふしぎ?


まぶしい日差しを反射して光る波。

いつもとは違う白と青の広い広い風景が時間を止めてしまいます・・・。


夢うつつの静寂をかき消すような突然のこどもの泣き声に

あわてて駆け寄ると、漂着した廃油ボールを手につけてしまい、

不安と、動揺した硬い空気を跳ね除けるように

激しく泣く息子のこえでした


漂着廃油ボールは、

以前から沖縄近海や久米島でもよく見られていました。

近年、世界中がその環境への影響を重視するようになり、

漂着が少なくなってはいますが、

今年4月始めにハテノ浜から目撃され

久米島全域の海岸で確認されています。

事故や投棄された船やタンカーの重油が、廃油ボールの正体です。

手や足に付いた石油は落ちにくく

そのままほっておくと、

熱を浴びて軽いやけど状態になってしまいます。



小さな子を助けたいという一途な思いが、

泣くこどもの周りにとてもやさしい空間をつくりあげていました。



訴えるように激しく泣くこども。

けれど、この子に添えられた手に暖かなぬくもりと

穏やかな表情に安らぎを感じたとき・・・


・・・泣いているこどもの声が

   たしかなしあわせにつつまれて
               
         青い海に広がっていきました。
 
2006年05月16日(火)
今月の14日、琉球大学風樹館の佐々木さんと名和さんに

久米島で観察会を開いてもらいました。

佐々木健志さんはクモの先生、名和純さんは貝の先生。

朝は、佐々木さんを中心にザルを使って土壌動物をより分け

虫メガネや実体顕微鏡を使って観察しました。

オレンジ色のダニやアワフキムシの正体に歓声が上がり

カタツムリの食べ後を夢中で追いかけます。

一見何にもいないように見慣れた森の中が、二人の講師がいるだけで、

ワクワク森に変わって行きます。


お母さんのお供に来ていた女の子は、

終了時には、お母さんを引っ張ってきのこ探しに夢中でした。

干潟の魅力は、もっと強烈!

足元に広がる無数の小さな穴が生きものの気配を教えてくれます。

結構見つかるリュウキュウアサリの貝殻に、「ここは、いい環境です。」

と、断言する名和さんに「どうして?」と聞くと生育環境である海草藻場の

自然度を評価するための指標種になっていて、たとえ殻だけしか

見つからなくても、貝が2枚ちゃんとくっついているということは、

この場所に生きた貝がいる証拠になるからということです。




 
2006年05月19日(金)
[5月19日の沖縄ニュース《鳩間島=竹富》でヤシガニの大型個体が,

ほとんど消滅している可能性が高いことが判明した。]


という記事の内容には、開発に伴う環境問題のあり方とは別の側面を

持つ自然環境の保全・保護を考える中でとても大切な課題があります。


ヤシガニは、記事にもあるとおり国のレッドリスト絶滅危惧種粁爐

指定されていますが、食用として乱獲されています。

そして、食用にすることに対しては現在、一切の法的規制がありません。


3年ほど前になりますが、久米島ホタル館に見学に来た

島の海んちゅが、展示しているヤシガニを見ながら

島以外の人が商業ベースでヤシガニを捕獲しているところに

出くわしたときに、「ヤミレー・ワッタームンドォー!」

(やめろ、おれたちのものだぞ!)と

思わず怒鳴ったことがあるという話を思い出しました。

久米島海んちゅの率直で激しい反応が乱獲に対する一定の

歯止めになっっていると、信じています。

ワッタームンドォー!

その言葉に島んちゅとしての想いと自然に対する理解を重ねなければ、

この島の生態系を守ることはできません。

「島むん」という言葉の深い深い意味を、ウチナーのご先祖様達に

蘇ってもらって一括してもらえたらなぁーと、

ふと思うこともありますが、解かってもらうことを

あきらめてはいけないと、

物言えぬ生きもの達からの声ならぬ声が今日も、

世界中の私達人間の仲間へも必ず届けられているはずです!









本ページ「久米島からのレポート」掲載情報の著作権は、佐藤 直美氏に帰属します。
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しまんちゅレポーター

佐藤 直美
著者:佐藤 直美
久米島ホタルの会
事務局代表
◆久米島ホタルガイド
◆久米島ホタルの会
◆ホタルの国から

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