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久米島からのレポート

久米島からのレポート

 
2006年01月19日(木)
というタイトルで呼びかけたのは、「WWFJの絶滅が懸念される野生生物」と久米島と沖縄島の生きもの達のパネル展示会です。

久米島には、この島だけに生息するクメジマボタルを始め貴重な生きもの達がいます。

パンダやゾウやトラ、おなじみの動物たちがこの地球上からいなくなってしまうかもしれない現実と私たちの目の前の身近な生きものがいなくなってしまうかもしれない現実を同じ痛みで感じることの大切さを伝えたかったのです。

 
2006年01月20日(金)
活動報告パネルから、教育委員会の観察会のワンシーンです。
ちっちゃいツノをしたこのカブトムシは、これでもオス。久米島固有亜種のクメジマカブトムシです。
この子達とカブトムシの幸せな時は、この瞬間、一つの思い出を作ります。

移り変わる自然に気づくことができたなら、毎日が、発見と冒険にワクワクできること請け合いです。
観察会は、そのためのウォーミングアップ。

次回の久米島ホタルの会の観察会は春休みに予定しています。
どなたでも参加できます。ご連絡ください!

 
2006年01月21日(土)
活動報告パネル展からワンシーン。
子供たちの歓声が聞こえてきそうでしょう♪
手にしているのは、生きているハブです。
この方は、ハブ研究所職員の寺田さんです。
自然を体感するための心がまえは、何よりも危険をしっかり知ることが大切です!
久米島には、ハブが生息しているのでうっかり野山に入ると危険です。 
そこで専門家による講習会を開き、お話ししてもらいました。(毎年予定)

ハブの模様には久米島でしか見ることができない柄があります。
なぜでしょう?
ハブさえも、この島の歴史と魅力を伝えている気がします。


沖縄島型のハブ

沖縄島型のハブ


久米島型のハブ

久米島型のハブ

 
2006年01月24日(火)
多くの人は、海岸に流れ着く漂着ゴミを「放っておいても、そのうちまた流されていくよ」と言います。
でもちょっと想像してみて下さい。
流されていくことは、ゴミが無くなる事でしょうか?
見えなくなればそれでいいのでしょうか?

海を漂う内に有害な物質が溶け出し、食物連鎖にしっかりと組み込まれながらいずれ私たちの食卓に返ってくるとしたら…。
あなたは、どう考えますか。
世界中につながる海。
被害にあうのは、人間だけではありません。

私たちの一生の間のほんのわずかな時間と労力で救える命だってあるのではないでしょうか。
他人の出したゴミを拾うことでさえ、当たり前のことだからだと思えるのです。

もちろん費用の負担は大変です。
しかし、環境を良くするための費用をかけることは、労力をかけてゴミを拾うことと同じように大切なことではないでしょうか。
誰が負担するのかを決めることは簡単だとは思いませんが、個人や企業、団体、行政それぞれの立場でやれることを話し合っていければと思います。

どんなに困難な問題も動き出すことによってしか解決への道筋はありません。

世界中の多くの人々がすでに、動き出しています!
ゴミを拾うのに遅いという言葉はありません。

 
2006年01月25日(水)
地球温暖化の影響か? 寒暖の差が激しくなり、ムーチービーサーも今年は格別でした。
しっかりした寒さの後の暖かい日和、今年の寒緋桜は見事に咲いています。

多くの人が桜見に訪れるなか、私も出かけてみました。

並木の始まりで、倒れた桜の木が1本上側だけに花をつけて咲いているのを見つけました。
あれ!あれ!よく見ると、起き上がった根っこには土が付いています。
ずいぶん長い間横たわりながら、たったこれだけの土で花まで咲かすなんて・・・。
私の手ではすぐに起こせないので、役場の環境保全課に助けを求めました。

咲いてはじめて気づいてもらえたということでしょうか?

寒緋桜は、夏を過ぎる頃から葉っぱを落とします。
おそらくこの木は昨年の台風で倒れ、葉っぱがないので、枯れていると勘違いされ、そのままにされていたのかもしれません。

花を咲かせて助けをもとめた?!
私にとっては妙に印象的な桜の木でした。



 
2006年01月26日(木)
久米島は、1年中見られる鳥(留鳥)は20種類ほどですが、他の島にくらべ中国大陸に近いことで、渡り鳥や迷鳥が多く飛来します。
そのため、220種類を超える野鳥の記録があります。

野鳥は、生態系の中でとても大切な役割をしています。
果実食であれば、植物の種子を遠くまで運んでいきますし昆虫食であれば、昆虫が増えすぎて森林を枯らすことがないよう昆虫の大発生を押さえるという大切な調整役となるため私たち人間の生活にも大きく影響しています。(もちろん鳥は意識していないと思いますが・・・)。

久米島では晩秋から早春にかけて(寒暖をくりかえし、比較的温暖で雨も多い時期)野菜が多く作られます。

この季節に野鳥が多いことで、農薬をほとんどまかずに野菜の収穫ができることを経験として知っている農家の方も多いはずです。

その野鳥達が、年々減り続けているかもしれないことに私たちは気が付いているのでしょうか。

住みかやエサ場などを確保して野鳥の棲みやすい生態系を維持することやケガや病気などで傷ついた野鳥を保護することは実は必要なことなのです。

けれども、巣立ち直後の雛を巣から落ちた、親からはぐれたと勘違いして捕まえたり、餌の量や質を知らずに餓死させてしまったりと
(死ぬ直前までは元気そうに見えます)野鳥を介護する知識をしっかりと見につけておかないとたとえ善意からの行動であっても、野鳥にとっては大変な不幸になってしまうという事例は数多くあります。

久米島町では、久米島ホタル館を窓口に沖縄本島の獣医師会と連携して傷病鳥の飼養を行なっています。
ケガや病気、衰弱などの状態だけでなく、野鳥の種類や成長の度合いによっても介護の仕方は違ってきます。
そのたびに、私たちは獣医さんと相談し、より健全な対応を心がけているのです。


リュウキュウウグイス


リュウキュウアカショウビン幼鳥


アミハラ14日目の幼鳥

 
2006年01月27日(金)
今年もウージトゥシー(キビ刈り)の時期がやってきました。
沖縄で一番寒さの厳しいこの時期は、サトウキビの糖度がピークになるため収穫期間も限られ、オジーもオバーもニィセーェター(若者達)も冷たい雨にも負けずに必死にキビを刈らなければなりません。

農業は、とてもきつい仕事です。
暑さ、寒さにお構いなしで、世話を怠れば、結果は歴然!
色は黒くなるし、手はゴツゴツで、身体が痛くて眠ることができない日もあります。

だけど、何にも変えがたい充実感は、この疲労と引き換えに訪れるのだととびっきり素敵な笑顔のニィーニィ(若者)が、教えてくれた気がします。


ウージ畑のニィーニィ

 
2006年01月28日(土)
沖縄の農作物といえば、誰もがイメージするのが、サトウキビです。

久米島もこの時期は、サトウキビの収穫、真っ最中!

けれど、久米島は昔、クミ(米のこと)と呼ばれ、その名が示すとおり、米の多く実る島で、今、目にするサトウキビ畑は、ほとんどが昔は、田んぼでした。

田んぼを増やすために水利事業を熱心に行うようになったのは、17世紀ごろから・・・。

島人は、栄養豊富な川の水や湧き水を上手に利用しました。
そのため、県内のどの地域よりも盛んに米作りが行われるようになりました。

けれども、昭和33年(1958)、米国とキューバとが国交断絶。
米国は、当時支配下にあった琉球政府に砂糖の供給を求めました。
政府は、サトウキビとパイナップルの栽培を奨励するため補助金を出し、それとともに砂糖の値段も高騰したため、田んぼは次々と姿を消していきました。

こうしてどこへいってもサトウキビの畑が広がる景色へと変わって行ったのです。

 
2006年01月29日(日)
久米島の海崖に見られる、火山の噴出によって形成された不思議な形の大きな岩山をミーフガーやタチジャミ、アンマーグスク、鳥の口などと呼び、島の人は昔から神聖な場所として敬ってきました。




そのひとつで、文化財にも指定されているアンマーグスクに降り立つ、切立った崖の上側に、ビックリするくらい大勢の人の踏み後が見られました。

海崖は、海からの強い潮風に直接さらされ、風化に伴う土壌流出の激しいところです。
そのため、むき出しになった岩盤はもろく、踏みしめるだけで崖が崩れてしまう危険性があります。

すぐに町役場の環境保全課に連絡して、立ち入り禁止の看板を作ってもらい、私と小さなレンジャー達とで看板を立てました。


念のため、崖下辺を調べてみると、今度はどういうわけなのか、
崖を被うソテツやリュウキュウチクなどの植物が広範囲に刈り取られています。

これらの植物は、厳しい環境の中で適応しながら、ようやく繁殖したものです。これでは、崖の足元からも崩れる心配があります。

ここは沖縄県立自然公園の景勝地で、多くの人が訪れます。
海崖周辺でのこういった行為は、誰もが安心して安全に楽しむためにも注意が必要です。
町の環境保全課に連絡し、ここにも立ち入り禁止の看板を立てました。

 
2006年01月30日(月)
環境について、考えるのは、私が、生きているからです。



自然が好きだということも私が、生きているからです。



ときどきおちいる落とし穴は、自然を見ないで、事実を見ないで勝手に解釈すること、決め付けること。



だから、私は現実を、この手で触れて、この目で、耳で確かめて、静かに心をとぎ澄まし、解き放つ。



それができるのは、幸いなことに私が生きているという実感があるからです。



感動をあたえてくれる島の自然、そこには、あふれるほどの生命が・・・。みごとなバランスで収まっている?!



小さな命でも・・・。
決して見落としてはいけないのです。


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しまんちゅレポーター

佐藤 直美
著者:佐藤 直美
久米島ホタルの会
事務局代表
◆久米島ホタルガイド
◆久米島ホタルの会
◆ホタルの国から

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