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阿嘉島からのレポート

阿嘉島からのレポート

阿嘉の海、そして世界の海にはまっている。
 
2005年12月05日(月)
 今週は移動性高気圧の移動が緩やかで高気圧の中心が通過したために好天に恵まれ、風は北〜南東〜北東とゆっくりと変わり連日晴れて暖かい週であった。海況も波が低くどのポイントでも無理なく行けた。が、日曜に天気が一変し急速に発達した低気圧で猛烈な北風が吹き大荒れの天気となった。寒っ。

 本当に素晴らしい天気でした。
 朝晩はやや肌寒い感じではあるが、日中は夏を思わせる天候が連続してダイビングも快適であった。水温25.5度透明度25m超は持続しつつベタ凪である。東北から「大雨女」がやって来るので警戒していたけど初日から快晴でカタスカシ気味で、そのうち悪くなると構えていたらそのまま好天が続き、まるで晴れ女のように帰ってしまった。。。
 「こんなことは滅多にないので帰りは十二分注意してね」と言い聞かせたが帰った日の夜中から暴風雨みたいになってきて、笑ってしまった。
 
●カメのたくさんいるポイントは冬いける時に行くと本当にたくさん観れる。アオウミガメとタイマイの2種だけど毎回7〜8匹は観ている。タイマイの食事は100%当たっている。タイマイの食事シーンって何だか好きなんだよね。
   
●やっぱり冬になってダイバーの数が減少してポイントが休まっているね。海底砂漠のジョーフィッシュ幼魚も元気いっぱいで垂直ジャンプを繰り返している。先日は帯状生息地帯を横一列で這いずり進む最悪なサービスを目撃し上がってからオーナーに注意しようとしたが先に行ってしまった。。。

●サクバルでは久しぶりにハナゴンベygの1.5cm級を発見。この子がまた大人しくて、お客さんのコンパクトデジでもバッチリ撮影出来ていた。素晴らしい。

●アダン下で確保していたフリソデエビが遂に居なくなった1ヶ月位楽しんだかな?
   
●ベタ凪なのでクバ島へ行った。ショートドロップオフのバブルコーラルにはオランウータンクラブが小振りながら5匹も棲んでいた。みんな可愛いよ。

●テンスのちょーレア種「クロテンス」をニシハマのアザハタの根の近くで最近良く見掛けるようになってきた。写真を撮りたいが中々近くに寄せてもらえない。。。難しい。

なんだかんだと晴れていて楽しい1週間でした。
来週も来るお客さんの生まれ持った運に委ねられる。・・・きっと雨。


フタイロハナゴイ

ケラマでは20m以深の砂地の根で多く観られる。写真は♂の婚姻色の撮影を試みたがタイミングがズレてしまった。素早くて1眼デジでも難しいのにコンパクトデジでは至難の業!

フタイロハナゴイ


ニシキヤッコ幼魚

発達したサンゴ礁のちょっとした根の窪みなどでやや稀に観られ、幼魚は体後ろに眼状斑がある。行動パターンが単純で狙いをつければ容易に撮影できる。生まれて初めて南国で潜水した時にニシキヤッコを観て感激したっけ・・・。

ニシキヤッコ幼魚

 
2005年12月11日(日)
週末にお客さんが来ると天気が悪い。まるでバームクーヘンのような低高気圧が大陸からズンズンと迫ってきて寒気をもたらす。今週は日曜から最悪な時化となり月曜まで大荒れであった。気温は14度まで下がり、2月の陽気である。水温23度、透明度20m弱、波高し。

 本当に寒かったね。水面を見上げて船がバタンバタンしているので上がるのが嫌になるほどでした。北風16mも吹いてるし、船に上がると風が顔に刺さって痛みを感じました。でも水中は素晴らしいものでしたわ。女性お一人でしたが、とても楽しいダイビングが出来たので寒さも半減だ。

●去年見つけたナカモトイロワケハゼは同じポイントに入っているとの情報を得て早速行って見た。何者かが入れた複数の「ナカモトくんち」には1匹のナカモト。今年の春に数個入れた「Myナカモトくんち」は全て行方不明になっていたのでちょっと複雑な思いもあったけど、再会できて嬉しかった。設置した人には悪いが来年も見せてもらいます。でも、なぜソコだと判ったんでしょうね?

●ピンテール撮影に2回行った。1回目は初日の初ダイブだったので「慣らし」。案の定フラフラしちゃったらしい。小さい方のオスの尾鰭がハッキリとピンテールになっているのを確認し、オヤジは一安心。2回目に行ったら今度はクジャクベラやゴシキイトヒキ、ツキノワなどが婚姻色を出しまくっていて凄いのなんのってアンタ!ピンテールどころではなくなってしまい、2人で追いまくった。お陰で2人とも翌日首がコッってしまった。写真撮れてれば良いですが・・・。

●婚姻色と言えば・・・。フタイロハナゴイも素晴らしい!2本のアンテナを出し各鰭を朱色に発色させてブンブン泳ぐのだ。とても美しい。が、早すぎるぅぅ〜。

●なぜか・・・キホシスズメダイも婚姻色を出してカキコキと泳ぐ。こっちは全体的に地味目な変色なので美しいとは言い難いがスズメダイファンにとっては貴重な生態である。

●以前は12月に婚姻色を出す種などハナダイくらいだったがここ数年はとても増えてきた気がする。クマノミは周年産卵しているし、12月でもモンスズメダイなどの幼魚が常に見れるのである。先日、あまりにも時化ているので2年に1回くらいしか行かないポイントへ行ったらコビトスズメダイの1.5cm級幼魚が居てとても驚いた。コビトの幼魚は初夏に多く入って来て11月頃には半減し、12月にはチラホラ見掛けるだけとなるのが通常であった。12月では初確認。ん〜、地球温暖化は深刻になるばかりで解決の糸口させ見出せないまま本当に赤道直下の小さい島々を水没させてしまうのか・・・。ブッシュめ!!??

やがて楽しいクリスマス。忘年会やパーティーが多くなりますね。事件事故に充分注意して楽しんでください。また来週。


チンアナゴ

今さらって思うだろうけどガーデンイールをこれほどまでに接近して撮影したのは初めてだ。デジタルズームも使っていない普通のマクロポジションでの撮影でなぜかこの子は引っ込まないのだ。面白くてどんどん寄っていったらこんなUPまで行けた。これだけ寄ると迫力満点だね。

チンアナゴ


ホンカクレエビの1種

ナデシコに酷似であるが、両目が線で結ばれるのと、腹側に横断するような白線があることで区別できる。Dr.奥野に見てもらった映像のついでに教えられた。以前から気にはなっていたのでとてもスッキリした。

ホンカクレエビの1種

 
2005年12月18日(日)
 大崩はしないものの、気持ちよい晴れ間は僅かで曇り勝ちな天気が続いた。雨も降るが大量に降るわけではなく「おしめり」程度で渇水は変わりなし。しかし、寒さが一段と厳しくなってきた。北東の風強く、やや波高し。水温23度。

 先週「本当に寒かったね」などと書いていたが今週は更に寒くなった。北国に比べれば鼻で笑われるような次元の低い寒さだろうけど暖房設備が常備されていない沖縄は・・・普段暖かいこともあるが・・・寒さが中途半端になり、とても寒い。石油ファンヒーターは所持しているけど、それでは暑くなって余計に風邪ひくし丁度良い電気系暖房器具では部屋全体が暖かくならず、という具合だ。実に中途半端な寒さな訳だ。戦時中に徴兵され九州で訓練させられた島のおジィ達が雪降る中でも割と寒さに強く、関東や北陸あたりから来た人のほうが寒がっていたと言っていた。沖縄の人は寒さに強いらしい。・・・俺は横浜出身なので、寒いのだ。

 師走とは良く言ったもので、12月は本当に忙しい。仕事で忙しいならそれ相応の報酬が入ってくるので喜んでやるが島や学校の行事で忙しいと実に疲れる。まぁ、忘年会やクリスマス系飲み会などが連続する中でターミナル前の公園清掃や住宅廻りの協同清掃などがあり自宅の大掃除もやらなければならないから大変である。船の整備もあるしね。この時期仕事のないオヤジはせっせと埃まみれになり、照明器具を替え窓ガラスを磨き、庭の雑草(注釈1)を刈る。足腰に疲労がくるけど娘に「おとうさん、キレイにしてくれてありがとう」などと言われると嬉しいものだ。
 
注釈1: 庭には、タチアワユキセンダングサ(食える)、タツノツメガヤ、オヒシバなどが自生している。「雑草という名の植物は存在しない」昭和天皇のお言葉である。「雑○」は主役以外その他のものをさす場合に良く用いられる。「雑草とは、その物の名前が判らない、知らない、或いは知ろうとしない者が呼ぶ名前である」と誰かが言った記憶がある。

 12月8日に益田一先生が他界、84歳でした。ダイビング界において先生の業績はあまりにも大きく、偉大であった。今日のフィッシュウォッチングを各方面で説き、現在まで築き上げた。日本産魚類生態大図鑑を初めとする多くの著書は、いつでも身近にあり日々の仕事の手助けとなっている。森山自身は数回お会いしただけであるが日本フィッシュウォッチング協会等の連絡でお電話で話たことがあり穏やかで優しい口調が今でも耳に残っている。その電話口からはいつもJAZZが流れていたことを思い出す。合掌。

 12月8日という日がまた一段と意味深くなってしまった。真珠湾攻撃の日、大好きなジョンレノンが銃撃された日、そして益田先生の命日。てんぷくトリオの三波伸介の命日でもあったりする。

 海はすっかりご無沙汰しちゃっていて雑談的今週のログになってしまいました。来週は潜ります。


アオウミガメ

何だか悲惨な光景に見えるが島の海人の仕掛けにカメが掛かってしまい仕方なく船に揚げた所である。仰向けにしないと暴れてお互いに怪我するのでこのような格好にしてある。「写真とは現実であるが真実とは限らない」の典型。

アオウミガメ


オオテンジクザメ

ハナゴンベygのリクエストで行ったデルタの根の奥でひっそりと息を潜めるオオテンジクザメを発見した。2m近いその姿は迫力があった。この場所には2年に1回位入ってくるので珍しいということはないけどサメとカメは相変わらず人気が高い。

オオテンジクザメ

 
2005年12月25日(日)
 今週は酷い天気でした。月火は穏やかな晴天で海もベタ凪、快適そのもので水曜には一変し、北風19m波6mという台風並の悪天候が2日間続いた。23日には風もおさまり波も2mと通常に戻る。イブの前後は例年通りの快晴ベタ凪になり、快適なダイビングができた。
 みなさん楽しいXmasイブでしたか?
 Xmasの買い物に那覇へ出たのが20日で、翌日から上記の悪天候が始まり船は全便欠航、セスナも飛ばない状態で帰るに帰れず那覇に3泊するはめになってしまった。那覇に3日もいると疲れますな。例年のこととはいえ、Xmasは本当に天気いいです。あれだけ悪かったのに不思議だ。今年は連休だったし、そこそこ来客があるかと思っていたら1名だけだった。もっともXmasは航空券が高いのでわざわざ来ないか・・・年末年始も控えてるしね。
 
 海はここ3〜4日とても静かで快適ダイビングが出来ていたけど、水温が22度に下がったので少し寒いです。所によっては21度らしいからドライでも寒いかも・・・。透明度は12〜20mで、まぁ普通です。港が素晴らしく透明度が良くて、下のサンゴがクッキリハッキリと見える。阿嘉港のサンゴは見た人みんな驚くね。そのサンゴが6月7月の産卵時期になると、当り前だけどちゃんと産卵する。産卵した翌日は港がピンクに染まるほど物凄い量の卵が出てくるので一見の価値あり。来年は港でサンゴの産卵観ましょうか。

 なんだかんだと言いながら、今年ももう終わります。相変わらずの残虐な事件や自然災害の被害が毎年10大NEWSの紙面を飾りますが今年は人的災害?のJR西日本の列車脱線事故と姉歯系構造設計偽造事件が大きく取り上げられそうですね。暗いNEWSが多いですが来年は良い年になりますように願います。

 次回の更新は元旦ですが、出来るわけもないので1週お休みして1月8日に更新の予定となります。ご了承くださいませ。それでは、良い年をお迎えください。


クサイロモウミウシ

春、内湾の砂泥底に生えている海藻につくモウシウシ。海藻を良く見れば数種のモウミウシが簡単に観れ撮影も容易。真中の甲殻類が未だ何だか判らんけどモウミウシの仲間は結構好きです。

クサイロモウミウシ


ヒトデヤドリエビ

その名の通りヒトデに付くエビで、ついたヒトデの色になり自身を隠蔽する。ウニ系につくエビは針の表皮を食って色素を取り込むがシダ系は自身で変色する。はさみ脚などが透明なのがニクイね。写真のヒトデは我等が天敵オニヒトデ。

ヒトデヤドリエビ

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しまんちゅレポーター
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